日本亭グループ

「無欲の欲」で着実に前進。
人との絆、味を大切にする、
持ち帰り弁当の注目グループ。

グループ代表
田中 實(たなか みのる)氏

DATA

所 在 地

グループ本社(株式会社 日本亭)/
埼玉県春日部市谷原2-1-3

設 立

1975年(昭和50年)3月
(株式会社 日本亭)

代 表

田中 實(株式会社 日本亭会長)

資 本 金

3,300万円

売 上 高

25億円(2000年8月実績)

従業員数

208名

事業内容 持ち帰り弁当のチェーン店経営
店 舗

FC店110店舗 
直営店40店舗

売上でなく利益を重視 
女性戦力を積極活用
 日本亭グループは、持ち帰り弁当の草分け的存在として、確かな地位を築く企業グループだ。
 事業本部の(株)日本亭と、食材卸を担う日本亭食材(株)、店舗の設計・施工を請け負う繁盛建装(株)、直営店を運営する(有)繁盛食品の4社で構成。埼玉を中心に神奈川以北の東日本エリアに展開する「ほっかほか弁当 日本亭」は、FC店と直営店を合わせ150店舗の陣容を誇る。


 経営の特色は徹底した利益確保の堅実路線にある。各店が毎月めざすのは売上拡大ではない。粗利益から店舗費(人件費や設備費)を差し引いた上で得られる個店利益(営業利益)の確保だ。独立採算方式で得る、この営業利益の集積で、本部が担う食材供給や店舗設計を支えている。
 「決して背伸びをせず、マイペースで歩むことが厳しい時代に生き残っていくポイントです」と田中会長。
 会長自ら「無欲の欲」と呼ぶ経営哲学はFCの考え方にも示されている。加盟金は他社相場の約1/3の80万円、ロイヤリティは約1/8の月1万円(札幌2万円)で、実に25年間不変。コンビニとは競合しない壮年男性をメインターゲットに、利益の確保は直営店中心に進め、コスト削減努力も怠らない等、FCオーナーの信頼は極めて厚い。
 早くから女性戦力を活用している点も注目される。FCオーナーはむろん、本部管理職にも多数の女性を抜擢。優秀社員を全員の前で表彰している。従業員重視の姿勢から生み出される社員のやる気が、グループの大きな推進力となっている。

米をはじめ味を厳選
メニュー開発にも力
 弁当づくりでは一貫して「まごころこもった手作りの味」を追求。それだけに、さまざまなこだわりが見られる。
 最も大切な米は、山形県オリジナルの特Aランク米「はえぬき」を採用。異常気象に強いことから供給は安定している上に、食味は魚沼産コシヒカリに匹敵するほど優れている。
 惣菜もたとえば、人気の定番「からあげ弁当」の鶏は、旨みが濃くジューシーな、モモ肉しか使わない。煮物やハンバーグも手
間を惜しまず各店で手作りする念の入れようだ。
 メニュー開発のための検討会は週3回。あじかんをはじめ、協力メーカーからの提案という形で行われており、消費者を飽きさせない工夫にも余念がない。新メニューは直営店で手応えを確認した後、各FC店へ。甘みのあるエビフライに、ふわふわの玉子とじをかけた、あじかんご提案の「えびプリ丼」、メイン惣菜を4品から自由に選べる「懐石弁当」等、こうして生まれたヒット商品は数多い。



 また、左下写真の様な特注弁当を低価格で提供する事により消費者のニーズにも幅広く応えている。
 「今後は新メニューの開発だけでなく、弁当プラスα、たとえば手打ちそばといった、新業態の店舗づくりにも挑戦し、事業の裾野を広げていきたいと思っています」
数々の優れた製品と
味への取り組みに共鳴
 あじかんとのお取り引きが始まって約1年。冷凍ロール玉子焼ツナマヨ入や冷凍本玉、エビフライを中心に多彩な商品を納入している。あじかん製品については「優れているからこそ使うのであって、申し分ない」とのご評価だ。
「あじかんさんの熟練職人の手による手焼きの玉子焼を機械でなんとか再現できないものかと、試行錯誤を重ねて独自の玉子焼機を開発された歴史等、本当に敬意を抱いております。これからも思想を同じくする企業どうし、互いに切磋琢磨して発展してまいりましょう」


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