みなさまにはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご支援とご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、第38期上半期(平成13年4月1日から平成13年9月30日まで)の営業の状況をご報告申し上げます。
当上半期におけるわが国経済は、輸出の減少や設備投資の鈍化・雇用の先行き不安が消費を一段と冷え込ませ景気後退がさらに進行いたしました。
こうした環境の中、当社が属する食品業界におきまして、主力とする中食市場は、引き続き堅調に推移しているものの、低価格化と企業間競争はますます激化するとともに、商品に対する消費者の安全への関心はきわめて強くなってまいりました。
そうした市場環境の変化にお応えするため、当社は営業面におきましては、中食市場で大きな影響力を持つ全国エリア顧客や一般顧客に対し、価格競争力や付加価値の高い海外商材を提供できる体制強化を目的として「海外事業部」を新設し、海外戦略の本格的展開を図ることといたしました。また、営業本部内の商品部と水産部の再編を行い、商品企画開発機能を「商品企画部」へ、商材購買機能を「購買部」へ集約し、それぞれの機能を強化することといたしました。
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また、当社独自のメーカー直販体制の運用強化と市場・都市規模・ユーザー構成に合せた地域密着型営業展開および東日本エリア拠点網充実のため、千葉県に自社デポを装備した柏営業所を新設し、営業力強化を図ってまいりました。
一方、生産面におきましては、中国での商材調達や生産体制強化のため、平成13年1月、中国に生産子会社の「山東安吉丸食品有限公司」を設立し、工場稼動に向け鋭意準備を進めております。
これにより、当社の生産は、広島・鳥栖・静岡・守谷工場の自社工場と協力工場の籠谷工場による国内5工場に、中国の青州青安食品有限公司を含めた海外2工場を加えた7工場で、安全かつ高品質の製品を生産できる体制が整うこととなりました。
その生産体制の整備と合せて、前年度認証取得いたしましたISO9001の品質保証システムによる品質および管理の質的向上の定着化へ向けた取組みの強化を図ってまいりました。
この結果、上半期におきましては、わが国経済の先行き不安から、消費の冷え込みによる購買意欲の減退等もあり、売上高は12,988百万円と前年同期比1.3%の微増に終わりましたが、収益構造改善への積極的取組みにより、営業部門で物流費・在庫ロスの低減等によるコスト削減を図る一方、生産部門では主原材料の低価格推移や原材料の歩留まり向上による原材料費の低減、さらに、労務費削減に向けた生産管理強化による加工費の改善を図ることができ、売掛債権や有価証券の時価会計への積極的な対応を図りながらも、営業利益741百万円と前年同期比78.0%増加、経常利益695百万円と前年同期比89.5%増加、中間利益325百万円と前年同期比153.6%の増加となり、当中間期の業績は、増収増益となりました。
今後も厳しい環境が続くと思われますが、全社一丸となって、当中間期の課題に取組んでまいる所存でございます。
なお一層のご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
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