鍵は「風味と健康」
伸びるゴマ入り製品




今やすっかり定着?
韓国料理に人気集中

 ゴマを素材に使った製品がよく売れている。ドレッシングやたれ、クッキー、ウエハース、乾麺タイプのそばと、春から夏にかけてゴマ本来の香ばしい風味の新商品が続々と登場している。中でもドレッシング、クッキーは発売からわずか1〜3ヵ月でヒット商品に成長するほどの人気ぶりだ。各メーカーも悪玉 コレステロールを抑えるなど、健康面の作用を前面に打ち出し、強力にアピール。ゴマが脇役でしかなかった従来製品とは、その点が大きく差別 化されている。美容・健康志向を高める消費者の心をがっちりつかんだゴマ入り製品。今後、他の食品分野にも拡がっていくと予想される。

 焼肉・キムチ以外の韓国料理が市場に広く浸透しつつある。たとえばビビンバ(焼きめし)。外食ではファミリーレストランや居酒屋の定番メニューとなり東京を中心に専門チェーン店が誕生。中食でもコンビニの人気弁当に成長し、さらに家庭用合わせ調味料の分野でもヒットしている。他にも同じ合わせ調味料のクッパ(雑炊)やチゲ(鍋物)、ナムル(おひたし)、冷凍食品のチヂミ(お好み焼き)等が健闘している。野菜・肉・糖質を主とする高い栄養バランスと、牛肉系のだしの旨み、美味しい辛味が特色の韓国料理。新・メニューを考える際のヒントになりそうだが、いかがだろう。

       

ふんわり感で勝負!
わきたつチョコ市場

ブルーベリーに続け!
期待のクランベリー

 例年、秋口から本格化するチョコレート戦線だが、今年はいつも以上に激戦になりそうな気配だ。話題をさらうのは、ふんわりとした食感のスティックタイプチョコ。昨年9月、西日本で初お目見えして、すぐに火がつき、今年に入って今度は関東で大ブームに。ホイップによる心地よい口どけ感と、おしゃれな外観が若い女性を中心に爆発的にウケている。あまりの人気に各社とも供給が追いつかない状態のため、設備増強等を実施。全国展開も視野に入れ、一大市場を形成していく構えだ。

 ポスト・ブルーベリーとして期待される果実のクランベリー。抗酸化作用があるポリフェノールやビタミンC、目にいいアントシアニン、食物繊維を大量 に含み、歯周病予防にも効能があるという。これまであった飲料に加え、ヨーグルトやチョコレート、クッキー、ゼリー、酎ハイ他と、商品開発もここにきて一気に加速。各社強気だが、ブルーベリー商品並みの実績を上げられるか、注目される。

       

話題が豊富!
活発な飲料市場

 

 飲料市場が元気だ。目下の売れ筋は海洋深層水(水深200m以上の海水)の関連商品。海洋深層水はミネラルが豊富で浸透圧が体液に近く水分吸収が速い。脱塩しただけのミネラルウォーター系、脱塩して香料と果 糖を加えたスポーツ飲料系は、共に売れ行き好調だ。
 人気のゼリー飲料分野では、美容を謳った女性向けのコラーゲン・食物繊維入りや、高齢者向けの「えん下食タイプ」が新登場。
 2ケタ成長の野菜・果汁系飲料分野も新規参入を加えて1000億円市場を目指す等、目が離せない。

 


と・れ・た・て話
【食べて長生き沖縄料理】

N 「九州・沖縄サミットに、守礼門の絵柄の新・2000円札と、今年の夏はほんと、沖縄一色でしたね」

S

「うん、まったくだね。でも、沖縄人気はまだ続いてるんだよ」

N

「あー ひょっとして、沖縄料理でしょ?」

S 「ご名答! 実は春頃に発売された沖縄関連の食品がじわじわと売れてるんだ。うどんを固くしたような“沖縄そば”のカップめん、名物・素麺の炒め物“ソーミンチャンプルー”をイメージした即席の焼そば、上質で名高い“沖縄黒糖”を用いたパンとか、種類も豊富だよ」

N

「沖縄料理って、長寿料理としても有名ですよね。現役で頑張る90歳過ぎのお年寄りが何人もいらしたり…」

S

「そうそう。ビタミンB1を大量 に含む豚肉、ミネラル豊富な海草、大豆(豆腐)をよく食べるのがポイント。今いった即席麺のだし・具材にも豚肉が使われてるんだ」

N

「たんなるブームで終わらせるのではなく、後世にずっと伝えていきたい食文化ですね」


T・R・E・N・D
トレンドを読む!!

10・20年先もさらに増加!
中食市場を支える少人数世帯

 1人世帯や子供なしの夫婦世帯が、このところますます増えている。国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、世帯総数に占める1人世帯の割合は1980年の19.8%に対し、2000年は26.6%。同じく子供なし夫婦世帯も1980年12.5%、2000年19.2%と、7ポイント近く上昇。両世帯ともこの先、さらに増加すると推測されている。(図1参照)
 興味深いのは両世帯のライフスタイルに共通性が見られることだ。図2の通 り、1人世帯と子供なし夫婦世帯における中食購入頻度は「増えた」が実に4割超。彼等がコンビニやスーパー等で弁当やパック惣菜を買い求める典型的な「中食支持層」であることがわかる。ちなみに「増えた」理由は、「忙しくて料理をする時間がない」「おいしく手頃な値段の中食が増えた」「種類が多彩 になった」等、さまざまだ。少人数世帯の増加は中食にとって市場拡大の絶好のチャンス。彼等の購入意欲をくすぐる、より魅力的な商品の開発が急がれる。



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